10 木蝋(もくろう)(1) 木蝋木で出来た朱塗りの飾り蝋燭(ろうそく)です。蝋燭を灯さないときは必ず、木蝋をたてておきます。 |
(2) 木蝋の関連知識 輪灯や菊灯で灯明を点ずることは、その起源は大変古いといわれていますが、蝋燭の場合は比較的新しく、その使用は室町以後であると考えられています。どちらも照明の効果とともに浄火を燃ずるという意味がこめられているといわれます。ご本尊は光明本尊ともいい、光りを放たれる姿が描かれていますが、蝋燭の光りは、如来の智恵の光りを象徴するものです。この蝋燭の光りは、「浄火をもやす」との意味から、電気で間にあわせることのできないものです。 |