4 仏器(ぶっき)と仏器台(ぶっきだい)

(1) 仏器

 真鍮製でお仏供(ぶっく)を盛る器のことを仏器といい、一対を上卓上の火舎香炉の両脇に供えます。仏器の中には中板という板を入れ、お仏供をその上に高く盛ります。大谷派においては、突出し盛糟(もっそう)という道具を使って、蓮の実に似せて円筒形に高く盛りあげます。お仏供は午前中にお下げするのが作法になっています。

 

(2) 仏器台

 仏器を乗せる台のことを仏器台と呼びます。小さなお仏壇の場合、上卓をおくスペースがありません。このような場合、ご本尊の前にお仏供を一つ仏器台の上に乗せてお供えします。

【江戸時代以降】
 【室町時代】
 【平安時代】
 【仏器台】  【仏器と仏器台】
 

(3) 仏器・仏器台の関連知識

 仏飯のことを大谷派では仏供と呼びます。お仏供は、私たちが命をつなぐ糧としている同じものをお供えして、私たちの命と心の糧である仏様とがつながっていることを知らせていただくという意味があります。したがって、お仏供は、仏様やご先祖にさし向けるものではなく、お荘厳として日常のお給仕に欠かせないものです。厳格にいえば別に炊くべきですが、一般には朝ごはんを炊いたとき、最初にお仏供をお供えします。仏供は、御影前に供える場合には「影供(えいぐ)」と呼ばれることもあります。
 (1)でお仏供の盛り方は、突出し盛糟を使って、蓮の実に似せて円筒形に高く盛りあげると記しましたが、実際の蓮の実は下より上の方が大きくなっており、大谷派の寺院で報恩講時の大仏供などでは、より忠実に蓮の実に似せて盛るために、割り盛糟という道具を使います。
 仏器の原型は、鉄鉢形の器を支台にのせて連結し供養具とした飯食器(おんじきき)と呼ばれるもので、古いものほどその鉢支に相当する部分が短く、時代を経るにしたがってこの部分が長く発達していきます。

【仏器と中板】 
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飯食器(仏器)の形式変遷