【丸型金香炉】

(2) 香炉の関連知識

 大谷派で用いる香炉は金香炉と土香炉の二種類があります。金香炉は金属製のもので、主に真鍮で造られていて、角型と丸型の二種類があります。最近の角型・丸型香炉には正面に八藤紋、裏に抱牡丹紋が彫刻されています。角型は八藤紋を正面にし、蓋のつまみの獅子を正面に向けて置いてください。丸香炉は三本足の一本を正面にすると、八藤紋が前にきます。蓋は同様に置きます。
 本山では、蓋のつまみが「龍」のものと「獅子」のものと二通りあります。獅子のつまみのものに、正面八藤、裏に抱牡丹を彫った香炉もありますが、時代は新しそうです。その他のものは、唐草紋や饕餮(とうてつもん)のみか、紋の入る場所には龍(雨龍)の彫刻が入っています。

9-A 香炉(こうろ)

(1) 香炉

 三具足・五具足の時、真中におかれる真鍮製の香炉で、金香炉と呼ばれ、焼香(しょうこう)をする際に使用します。原則として、花瓶が丸型なら角香炉、角型なら丸香炉をおきます。ただし、大谷派では「中尊前」に限って、前卓上には金香炉は置きません。須弥壇があり、上卓があると火舎香炉があるので、それを焼香の際に使用します。須弥壇の無い「押し板飾り」の場合、御本尊の前のお荘厳には、前卓の上の真中奥に金香炉、手前に土香炉を置きます。

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